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初めに
結構前のことになるのですが、ベロモービルの電動アシスト化のために、型式認定をとるにはどうすればよいかを調べたので、ここにメモしておきます。
電動アシストベロモービルが型式認定をとることは可能か?
現状不可能です。その理由を以下に述べます。
電動アシスト自転車の型式認定取得方法
電動アシスト自転車の型式認定は、「公益財団法人 日本交通管理技術協会」が行っています。そこで、サイトを見た上で、ベロモービルの型式認定について聞こうと電話をしたところ、検査自体は、「一般財団法人 日本車両検査協会」に委託して行っているとのこと。ですから、日本車両検査協会の自転車のページに行けば、詳細が分かります。試験料金についてはこちらにあります。上記によれば、電動アシスト自転車の型式認定は、「駆動補助機付自転車及び普通自転車」に当たるので、2019年3月現在、1件につき314,000円です。
電動アシストベロモービルの型式認定
上記を調べた上で、日本車両検査協会に電話して、電動アシストベロモービルについて質問したところ、「現状、ペダルの回転中心と後ろの駆動輪ハブの部分との距離が650mmを超える場合は測定できません」という回答をいただきました。velomobile WAWの駆動輪である後輪軸中心からペダル位置(調整可能)までの距離は、167~211cmですから、到底計測不可能です。
計測器については、こちらのページに載っているものをつかっているとのことでした。http://jvia.or.jp/s-10.html
計測装置の貸出は1日10万円で、計測を委託する場合は、10万円に加え、1つのアシスト設定値ごとに3万円という話でしたので、アシスト段階が10段あれば40万円ということになります。これに加え、日本交通管理技術協会に払うお金もかかります。結構高いですね。
全てのQ&Aのメモをこちらにリンクしておきます。
終わりに
という訳で、電動アシストベロモービルの型式認定は一旦諦めました。ただし、型式認定をとらないと法律上だめか、というとそういう訳ではないので、ベロモービルのアシスト比率計測装置を開発して、現状のアシスト比率の法律である、「10km/hまではアシスト:人力=2:1で、そこから線形に減少して、 24km/hでアシスト比率が0になるように」という制約を満たせば、晴れて電動アシストベロモービルが堂々と公道を走れるわけです。なんとかそうしたいものです。それでは皆様、また明日。