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はじめに
Oculus Goに直接ファイルをコピーして、ギャラリーから見ることはできます。(最初ギャラリーという項目がでなくて、テレビという項目が代わりにあったのですが、SKYBOX VRというアプリをoculus goに入れたらギャラリーが出るようになりました。)しかし、いちいちコピーするのは面倒ですし、時間もかかります。そこで!ダイレクトにPC内のファイルを見る方法があるんですね〜。じゃ、いっちょ説明しましょう。
Serviioのインストール
serviioとは、メディアサーバーと呼ばれるもので、PC内のコンテンツを自宅のネットワークに開放して見れるようにするようなものです。
- 必要なパッケージのインストール
$ sudo apt install openjdk-11-jre ffmpeg libavcodec-extra dcraw
- serviioのダウンロード。以下の本家のサイトからダウンロードする。 https://www.serviio.org/download
- ダウンロードしたファイルを好きな場所に展開する。
以上は、serviio本家のこちらのサイトを参考にさせていただきました。
serviioの実行
- serviio.shをjava10向けに書き換える。そのまま実行したのでは、ファイルが見れまず、かなりはまりました。そこで、serviio-1.10.1/bin/serviio.shの一部を以下のように書き換えます。
変更前# Check if we are using Java9 JAVA_VERSION=$("$JAVA" -version 2>&1 | awk -F '"' '/version/ {print $2}') case "$JAVA_VERSION" in \1.8*) JAVA9_OPTS="" ;; *) JAVA9_OPTS="--add-modules jdk.unsupported" ;; esac
変更後# Check if we are using Java9 or greater... JAVA_VERSION=$("$JAVA" -version 2>&1 | sed -n ';s/.* version "\(.*\)\.\(.*\)\..*".*/\1\2/p;') [ "$JAVA_VERSION" -gt 18 ] && JAVA9_OPTS="--add-modules java.xml.ws,jdk.unsupported" || JAVA9_OPTS=""
- ダウンロードしたserviio-1.10.1などのディレクトリに行き、bin/serviio.shを実行する。
$ cd serviio-1.10.1/bin $ ./serviio.sh
- serviio-consoleを実行。
$ ./serviio-console.sh
- 共有フォルダを設定。ホーム以下の好きなところに新たに共有フォルダを作ると良いでしょう。Video,Audio,Imageを選んでおけば、後はデフォルトで結構。saveボタンを押します。
- 表示をコンテンツだけにする。というのも、はじめの設定では、動画に行き着くまで、たくさんのディレクトリから探さねばならない上、ディレクトリの深い階層まで行かなくてはいけないので、面倒だからです。consoleの左側のPresentationタブを選び、Video,Audio,Imageとその下のfoldersのみを”Display content only”にして、後は全て”Disable”にする。
こちらも本家のhttps://www.serviio.org/support/10-uncategorised/5-getting-startedを参考にさせていただきました。java10向けの変更は以下のポストを参考にさせていただきました。https://www.serviio.org/forum/viewtopic.php?f=5&t=24521
動画の再生
- 上記で設定した共有フォルダ内に動画や写真などのコンテンツをおく。
- ギャラリー→serviio(PC名)からコンテンツが見れます。serviioが出ない時は、1,2分待てば出ました。動画のストリーミング再生開始まで30秒ほどかかります。これでPCが起動して、serviio.shを動かしている間はPC内のコンテンツが見れます。
- オプション: SKYBOX VRでネットワークからもserviioの共有フォルダが見れます。こちらもネットワークに行った後、1,2分待たないと出てきませんでした。SKY BOXの何がいいかですが、細かな設定が可能なところです。私は目の保護のために輝度を落とせるのが気に入っています。後私はどうも3Dは視点が合わず気持ち悪いので、monoviewを選んだりしています。これで左右視差のない動画が見れます。
終わりに
以上で、終わりです。新しい動画を再生しようとするたびに30秒ほど待たなくてはなりませんが、Oculusに直接コピーする時間より短いでしょう。というのも、私のOculus Goは32GBの容量が小さい方であり、あまり多くのファイルをGo内においておけません。また、ファイルをコピーしたり、後で消去したりするにはOculusをPCに接続して、Oculusから接続許可を出したりしなくてはならないので、時間がかかってしまいます。上記serviio.shの変更はかなり重要なことなのに、本家のサイトのインストールページに書いていないのが不思議です。まあそのうちスクリプトは修正されて何もしなくていいようになるでしょうが。それでは皆様、快適なVRライフを!